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TRASH(トラッシュ)の概要

生ごみ分解減容の仕組み

トラッシュによる生ごみ分解の仕組みは至ってシンプルです。 地球に生命誕生以来連綿と繰り返されている生物による有機物の分解です。 どんな大きな動物でも、巨木でも命が尽きると、小動物・昆虫・ミミズ・微生物などにより食べられ二酸化炭素と水・その他のミネラルへと分解されます。腐敗していく行程です。これを人の生活圏内でオープンに行われると、衛生面や臭気などで問題になります。


トラッシュは、地中に空間を作り、衛生面や臭気発生を管理しつつ、その土地に古来から住み着き順応している小さな昆虫やミミズ・バクテリアを呼び込み、投入した生ごみを分解してもらいます。 土中の安定した温度を利用して、何らのエネルギーも加えず、微生物などの分解力だけで分解します。燃料や電力等一切使用しません。

自然界では、地中で微生物等により作られたミネラルを植物が吸収、太陽光を得て光合成により有機物を製造、それを昆虫・小動物・肉食動物へと上位の捕食者が食べてゆきます。最上位はなんでも食べる人間です。分解は上位の捕食者の遺骸や排泄物を小動物・昆虫・微生物が捕食しだんだんと小さな塊にしてゆきます。最終微生物により元のミネラルへと分解されてゆきます

トラッシュは、分解の過程の小動物等による中間部分を省き、直接に昆虫や微生物による分解を管理された土中空間によって行います。

TRASH(トラッシュ)内にミミズや昆虫・嫌気性・好気性バクテリアが定着すると、投入したゴミが目に見えるほど分解され、時には投入前よりも嵩が減ることがあります。
分解された有機物は主に、二酸化炭素と水として排出されます。この時排出される水は、発酵熱により水蒸気として排出され、トラッシュの蓋に結露し、蓋を伝って表層近くの周囲の地面に流れます。有機物が二酸化炭素と水に分解され微生物が発する発酵熱により、水分が飛ぶと、微少金属類やリン・カリウム等のミネラル分が残ります。これらも時間をかければ、周囲の土壌の吸収されてゆきます。有機物が分解することでできるこれらのミネラル類は微生物や小動物により運搬され、拡散し環境へ循環されます。ある研究によると発生源から150mほど拡散されたこともあります。

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運用法

TRASHは使用目的に合わせて、業務用 TRASH(トラッシュ)-BUSTER(30s/日)とその小型TRASH(トラッシュ)-JUNIOR (10s/日)、家庭用TRASH(トラッシュ)-FAMILY(1s/日)の3種類あります。サイズが違いますが、生ごみの発生から処理までの運用は同じです。

生ごみを投入するだけ!

ご家庭でも業務用のキッチンでも同じですが、生ごみをビニルや発泡スチロールなど腐らないものと分別してください。牛コツやトンコツ等かたい大きな骨も取り分けてください。キッチンの三角コーナーやザルなどで軽く水けをきって、適当な運搬用容器でTRASH(トラッシュ)設置場所まで運んでいただき投入していただければ処理完了です。
生ごみは発生時に随時都度投入で問題ありません。投入量が多かったり少なかったりしても大きな問題はありません。

TRASH(トラッシュ)を活用すると屋内に生ごみが滞留しません。夏場は生ごみを2重3重に袋に詰めて臭気発生を抑えるなどされると思いますが、その手間は不要になります。業務の場合も頑丈な廃棄用の袋に詰める必要はありません。ポリバケツ等でそのまま運搬・投入でOKです。

収取運搬で処理してもらうより、発生元の利便性・衛生環境は向上するのではないでしょうか。そして、臭気予防や運搬用の袋などを使わないことは環境維持に貢献します。何より「生ごみ」を取り去ったのちの「ごみ」はほとんどがリサイクル可能な資源ごみになります。


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STRONG POINT

原始的でも合理的

TRASH(トラッシュ)は土中に設けた空間で、生ごみを土着の土壌菌などに分解してもらう。その土地の環境の原始的な微生物の営みに依存した、人手をかけない簡単な処理法ですが、自然界で普通にある「生命が有機物を作り、その有機物を他の生命が分解して取り込み命をつなげる」命の循環を少しだけ人にとって都合がよいように、限定した土中空間で行ってもらう。という原始的で、しかし最も合理的な生ごみ処理方法です。 

食物連鎖の図で言えば、頂点に位置する人の排泄物や、遺骸は自然界では下層の小動物や昆虫によって食べられ、最終的には微生物や菌類によりさらに分解され土にかえります。この一連の工程は目前で発生するとおぞましくグロテスクで、かつ不衛生ですが、自然界ではどこにでもある現象です。

TRASH(トラッシュ)は、分解の途中工程を省き、土中の閉鎖空間内で不衛生な状態が人の生活圏に漏れ出さないようにしながら、昆虫・好気性・嫌気性のバクテリア等によって消費し分解してゆきます。特定の昆虫や微生物に依存すると攪拌作業とか温度管理とか必要となりますが、TRASH(トラッシュ)はその土地の環境に依存しますので、最も必要とするのは「時間」です。地中のその環境に住む昆虫や土壌菌が自らの活動で生存を継続し世代交代を繰り返せる環境を作り出す時間を見守るのが人の仕事です。

人にとっても都合よく、かつ環境負荷も増やさず、温暖化ガスも発生させない原始的でしかし効率的なシステムです 

エネルギー消費なし 

食品リサイクル法の施行前後、多くの生ごみ処理機が巷に溢れました。バイオ方式・乾燥方式等多くの製品が販売されましたが、長続きしているものは極めて稀です。
多くの装置では駆動用に電力を使用する。適切な温度を維持するために電力を消費するものでした。その電力消費量が結構なコストになると同時に、温暖化ガス排出量に換算しても決して小さくありませんでした。
TRASH(トラッシュ)は熱も動力も使わず、エネルギーを一切消費しません。
「持続可能な社会」の生ごみ処理に最適解です。

技術不要・失敗なし

 多数出回ったバイオ方式の処理機では、微生物が弱って分解が滞る。暑さ寒さで分解が止まる。投入量のちょっとした変動で止まる。中途半端に腐るとやり直しがとてつもなく不潔。処理物の再処理・二次発酵・焼却が必要。などなど複雑な装置で、特殊な微生物に依存する方法は、処理そのものがうまくいかないなど問題が発生しました。 TRASH(トラッシュ)はコンポストのようなものですが、特殊な微生物に依存せず・かつ短時間での無理な分解を目指していません。人はただ投入するだけ、時間とその土地の自然の力で分解を進めます。
また、機械装置のような可動部がないので、スプーンが詰まって動かない・・などの機械的トラブルもありません。
一般的なコンポストに比べて、厳密な水切りや切り返しなどの作業を必要とせず。人の作業がきわめて単純・容易です。 

福井県鯖江市の環境NPO「エコプラザさばえ」さまでは、「環境市民の育成と共生社会、循環型社会の構築」を目指す取り組みの中で、様々な生ごみ処理・コンポストや乾燥処理機・バイオ処理機等の試験試用・評価に取り組まれ「もっとも簡単で確実」とTRASH(トラッシュ)を評価され、市民に勧奨されています。 

余裕ある処理量

 TRASH(トラッシュ)の処理層は地中に、土圧を受けてつぶれない強度を持ちながら、周囲の土中から微生物や小昆虫・ミミズなどが侵入できる通路をあわせもつ構造となっています。そして、微生物の働きには温度や投入したごみの種類等で増減があるため、余裕のある空間を保持しています。そのため、日日の投入量が相当幅変動しても処理層内で自然に調整されますので、例えば休日は3日間投入なし、その後通常の2倍が2日というような投入量になっても問題ありません。
 実際の排出量に応じて心配なく投入・処理できます。

 

 

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