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生ごみ処理の現状

生ごみ処理の状況

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わが国では、自治体によっていくらかの違いがあるものの、一般家庭で排出される生ごみは週1・2 回、回収され焼却場に運搬され、焼却ののち焼却灰を最終処分場に埋めるという処理をされています。 

環境省の報告書によれば令和2年度で、国民一人当たり一日901グラム年間で4167万トンのごみを出し 、その80%弱が直接焼却処理されています。(一般廃棄物処理事業実態調査の結果(令和2年度)について 環境省)
総排出量のうち3002万トンが生活系ごみです。令和3年度{食品廃棄物等の発生抑制及び 再生利用の促進の取組に係る実態調査)によるとその内30%前後が食品は器物=生ごみ・塵芥です。
国全体のごみ処理事業経費は21,290億円にもなります。
ごみのうちの30%が生ごみ・塵芥であるとすると 270g/一人/ 一日を燃やすことになります。この際、生ごみは普通70%くらいの水分を含んでいるので、一人当たり一日200gの水を運搬して熱を加えて水を飛ばし、その後焼き捨てていることになります。

生ごみ混入考慮

水分の多いものを無理にでも焼いて処分することは無駄なエネルギーを使うことになりますが、処理をされる現場では「可燃ごみ等への生ごみの混入量」を考していない自治体が92%になります。気にかけておれない・最も手早く確実な処理が焼却ということだと思いますが、SDGs・温暖化防止という観点からも運搬を削減させる。温暖化ガスの排出を抑える面からも、生ごみを集めて燃やすことは減らしていかねばなりません。
高性能の焼却炉を活用することで、焼却稼働中には石油などの燃料を消費せず、排熱を利用した発電により二酸化炭素の排出量は計算上は、排出ではなく回収になるようになっていますが、ごみ中のプラスチックや紙屑等を熱源として消費しています。生ごみが少なければもっと多くの発電量を得ることができるでしょうし、プラスチックや紙は焼かねばリサイクルできるものも多いはずです。そして、焼却物を減らせれば最終埋め立て地の枯渇問題も余裕を生むことができます。
 生ごみを発生地近くで自然に返すTRASHをお勧めします。

  • 参照
  • 一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和2年度)環境省 https://www.env.go.jp/press/110813.html
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生ごみ処理の状況 欧米の現状と今後の方向 

アメリカミズアブ幼虫


中国の上海では、市内の生活ごみの半分以上を分別・乾燥発酵処理して発生するメタンガスを発電に、部分的ですが アメリカミズアブに餌として給餌、成長したアメリカミズアブを乾燥粉砕した粉を肥料原料として販売し、有機有機性廃棄物の循環利用を実現しています。 

 

 

ワモンゴキブリ

一日に乾燥ごみ9000トン・生ごみ2500トンを処理、アメリカミズアブへの給餌は現時点では50トン/日ですが近く500トン/日にまで拡充されるそうです。上海ではこのような取り組みにより2021年末に埋め立てゼロを実現しています。山東省では15トン/日の生ごみを3億匹のワモンゴキブリに給餌し、成虫から動物性たんぱく質飼料を製造しています。

 https://www.afpbb.com/articles/-/3183993  https://media.dglab.com/2022/12/16-xinhua-01-2/   

 欧米では直接地面に埋める埋設処理が中心です。これは広い国土を持つ国では可能ですが日本では無理な話です。
そして広大な埋立地を 持つ国においても国土は有限であることや、二酸化炭素より温暖化効果が大きいメタンガスが大量に発生すること・農耕地からの土壌の栄養が収奪されるばかりでやせ細っていることなどから、工業的な大規模コンポストにより、燃やさず・埋めず、土地に栄養を返す方向へ変化しつつあります。

 

焼却を中心とした生ごみ処理の在り方は少数派であり、「持続可能な社会」にそぐわしいごみ処理方法でなありません。かといって、人口密集地帯の生ごみを一挙にコンポスト化するのは実際無理です。狭い住居に生ごみの臭気が停滞する不快さは耐え難いものがあります。
TRASHは、身近な生ごみ発生源から徐々に脱焼却を進めるツールになります。

 

 

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TRASH(トラッシュ)で実現したい近未来 

サンプルイメージ

生ごみの悪臭や不潔感がないのであれば処理方法はなんでもいい。
SDGsな処理法であればそのほうが良い!というのが実生活に基づいた感覚だろうと思います。

運搬や焼却は無駄だろうと考える方は多いと思いますが、悪臭や不潔感と引き換えにはできません。
TRASHは一足飛びに脱焼却ができるとは考えません。利便性や衛生環境を壊さぬ様々な方法で生ごみの脱焼却を進めていく、その一つのツールになれればと考えています。
TRASHは土中に、その土地の環境下で命をつないできた、土着の土壌菌や小昆虫などの小宇宙を作り、彼らの生命の営みの中で有機物が分解され、二酸化炭素と水として放出され、少量のリン・カリなどに減容してゆきます。その途上では電気などのエネルギーはまったく使いません。基本はその土地の環境に依存し人はただ、生ごみを投入するだけです。これにより、運搬を減らし生ごみ焼却量を徐々にでも減らしてゆくことができます。
広大な「ごみ埋立地」を必要としないTRASH(トラッシュ)は、日本の生活環境にもうまく順応できます。 
生ごみは発生都度投入すればよいので、臭気や不衛生な状態になることはありません。
徐々に進めて…やがては焼却から脱却へを目指します。

 

 

 

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